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童話でHappy♪

ハッピーエンドの童話たちが あなたの気分をHappy♪にしちゃいます
週2回(水・土辺りに)更新します

雪だるま
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    キツネとツル(イソップ物語より)

    キツネが同じ村に住むツルを食事に誘いました。

     

    キツネはいたずらが大好きです。


    ツルを困らせてやろうと思いつきました。

     

    やって来たツルに座るようにすすめると、テーブルに、薄いオレンジのチェックが入ったお気に入りのランチョンマットをひきました。

     

    「あ、キツネさん、なんだか本格的ですね」

     

    いたずらされるとも知らずに、ツルは驚いてそう言いました。

     

    二コリとだけ笑みを浮かべたキツネは、縁に赤い線の入った真っ白な平らなお皿に、とびっきりおいしいスープをよそり、ランチョンマットの上に置きました。

     

    「さぁ、さぁ、ツルさん、たーんとお食べ」

     

    キツネは満面な笑みを浮かべてそう言いました。

     

    ツルは「うん……」と返事をしましたが、目の前に出されたお皿を眺めて、

     

    (どうしたらいいだろう……)

     

    と悩みました。

     

    ツルのくちばしでは、平らなお皿によそられたスープを飲むのが難しいからです。

     

    キツネは悩んでいるツルを見ながら上機嫌で、自分のスープもよそりました。


    そいて、舌を使って美味しそうに飲み始めました。

     

    ツルには分かっていました。


    いたずら好きなキツネが、自分をからかって楽しいんでいることを。

     

    だから逆に、上手く飲んで驚かせよう、と思いました。

     

    そして、考えたすえ、ツルは行動に出ました。

     

    ツルはテーブルの高さまで首を下げました。


    そしてスープが入っているお皿を“ジーっと”凝視しました。

     

    キツネはツルの行動が気になって、スープを飲むのを止めて見ていました。

     

    ツルはお皿を凝視したまま、くちばしをお皿と水平になる位置につけました。

     

    まっすぐ皿の方へ進め、お皿の縁の赤い線を越えた辺りで、くちばしを少し開き、スープの中に入れていきました。

     

    そしてくちばしを少し持ち上げると、くちばしの下にスープが溜まりました。

     

    それを見て、キツネはごくりと唾を飲み込みました。

     

    ツルの動きが止まりました。

     

    このままゆっくりと首を上に向けてスープを流し込もうか、一気に上に向けてスープを流し込もうか。

     

    どちらにするか考えていたのです。

     

    やがて、ツルは一気に首を上に向けました。

     

    すると、スープが一気に口に入って来てしまい、苦しくなって吐き出してしまいました。

     

    それを見て、キツネを大笑いです。

     

    ツルはあきらめずに、二回目の挑戦!

     

    今度は、ゆっくり首を上に向けました。

     

    スープはゆっくり口の中に入ってくるのですが、くちばしの横から、じょぼじょぼと、こぼれてしまい、少ししか飲めませんでした。

     

    キツネはそれを見て、また大笑いをしています。

     

    ツルはその後、何度も繰り返し、最後の方では結構、上手にスープを飲むことができるようになりました。

     

    キツネは食事が終わるころには、笑うのもやめて、静かにスープを飲んでいました。


    「ごちそうさまでした」

     

    食事が終わり、帰りがけにツルは言いました。

     

    「今日は、おいしい食事をありがとう、今度は私のうちへ遊びに来てくださいな」

     

    キツネはイヤな予感がしましたが「よろこんで!」


    と笑顔で答えました。

     


    数日後……。

     

    今度は、ツルの家にキツネが食事にやって来ました。

     

    ツルはこの前の仕返しをしてやろうと考えました。

     

    そして、細長い首の透きとおるような透明な瓶の中に、たくさんの豆を入れて、キツネの前に出しました。

     

    「どうぞ召し上がれ」

     

    召し上がれ、と言われても、キツネはどうすることもできませんでした。

     

    どうしたって、この細長い首の瓶に、口が入る訳がありません。

     

    ツルは、われ関さず、とばかりに、器用にくちばしを使い豆をポリポリと食べていました。

     

    キツネはツルの仕返しだということに気付きました。

     

    なので、この前、ツルがしたように自分もこれをなんとか食べてやろう、と思いました。

     

    キツネは細い瓶の口を真上から、ガブリ、っと噛みつきました。

     

    器用に豆を食べていたツルは、いきなりのキツネの行動を、目を丸くして見つめました。

     

    キツネは瓶の口を真上から噛みついたまま、しばらく動きませんでしたが、ゆっくり首を天井が見えるくらい真上になるまで上げ、瓶をくわえたまま逆さ向きにしました。

     

    とたんに、たくさんの豆が一気に口の中に入って来て、むせ返してしまいました。

     

    ツルは目を丸くして見ています。

     

    キツネはあきらめずに二回目の挑戦!

     

    今度は、素早く首を上にあげました。

     

    すると、豆は塊になり細い瓶の中で詰まってしまい、中々、口の中に入って来ません。

     

    それでもキツネは何回か繰り返すうちにコツを掴み、豆が無くなるころには、自分の欲しい分量を食べられるようになりました。


    「ごちそうさまでした」

     

    キツネとツルは食事を終えました。

     

    二人の間に少しの沈黙が生まれました。

     

    ─────。

     

    それを破るかのように、

     

    『あのっ、』

     

    と、同時に声を出しました。

     

    お互い気まずそうに顔を下げてから、ツルが大きな羽をキツネに向けて先に話していいよ、という仕草をしました。

     

    それを見てキツネは言いました。

     

    「あのね、ボク、お皿でお食事出しちゃって意地悪だったね、ごめんね」

     

    ツルは答えました。

     

    「ううん、私こそ、意地悪してごめんなさい」

     

    「あのね、もう一度、今度は、食べやすい器で、お互い、食べやすい器でね、もう一回、お食事しない?」

     

    それを聞いてツルは目を丸くしながら、

     

    「私も同じことを言おうとしてました」

     

    キツネはキョトンとした表情でそれを聞きました。

     

    そして二人は同時に笑いました。


    数日後、二人はキツネの家で食事をしました。

     

    キツネは赤い縁の皿の上に料理を乗せ、ツルは透明な細長い口の瓶に料理を入れ、二人とも楽しく食事をしました。


    おしまい

     

     

    JUGEMテーマ:創作童話

    〜この物語について〜

     

    意地悪されたとき、あなたはどうします?

     

    怒ったり悲しんだりする前に、本当に意地悪されたのか確認してみるのはどうでしょう?

     

    相手は、自分が意地悪るなことをしたことに気づいてなかったり、逆に善意でやっていたりすることもあるからです。

     

    早合点して感情的になるのはもったいない。相手が大切な人なら尚更です!!

     

    相手が本気で『意地悪している!』と確認できてから、怒ったり悲しんだりしてみましょう。

     

    まず『真意を確認する』その方が、関係を修復するときも近道ですよ。

     

    ちなみに元の話はコチラからどうぞ

    福娘童話集
    http://hukumusume.com/douwa/pc/aesop/01/31.htm


    ラストシーンに感化されて、今回のお話を書いてみました。

    やっぱり、皆で楽しく食べるのが一番ですね。


    私は、どちらかというと個食派ですが……(^^;ゞ

     

     

    あなたの意見をお聞かせくださ〜い(^-^)


    今日のHappyポイント♪

    『早とちりしないで、まずは確認してみては?』

     

     

    | 嫌なことをされてもHappy♪ | comments(0) | - |









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