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童話でHappy♪

ハッピーエンドの童話たちが あなたの気分をHappy♪にしちゃいます
週2回(水・土辺りに)更新します

雪だるま
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    うれしいことが起こらない訳(イソップ物語より)

    今日は、どうして「うれしいこと」ってあまり起きないか、

    お話するね。

     

    むかしむかし、人間にうれしいことをいっぱい授けてくれる

    「ウレテンシ」という天使が人間のすぐそばで

    たくさん生活していたんだ。

     

    ウレテンシはね、人間にうれしいことをいっぱい授けて、

    そのとき人間がだす、愛情とか優しさとか笑顔とかから、

    パワーをもらって生きていたんだ。  

     

    ところが、そこへウレテンシと同じような姿をした

    「ワルマン」っていう悪魔がやって来たの。

     

    姿こそワルマンはウレテンシに似てたけど、

    ウレテンシとは真逆で、人間がイヤがることばかりする、

    イヤな奴なんだ。

     

    ワルマンは人間がイヤがっているときに出す、

    怒りとか僻み(ひがみ)とか嫉妬(しっと)とかから

    パワーをもらって生きているんだ。

     

    ウレテンシたちとワルマンたちは、しばらくは人間のそばで、

    一緒に生活してたんだけど、真逆の性格をもっていたから、

    すぐにケンカになっちゃったの。

     

    戦いが好きなワルマンたちはすごくケンカが強いから、

    戦うことが苦手なウレテンシたちは

    あっという間に負けちゃったんだ。

     

    勝ったワルマンは、人間のそばにはオレたちが住む、

    と言って、ウレテンシたちを追い出しちゃったんだ。

     

    先に住んでいたのはウレテンシたちなのに、

    ヒドイ話しだよね。

     

    住んでいたところを追い出されちゃったウレテンシたちは、

    天国にのぼってね、神さまに会いに行ったの。

     

    そして、神さまに、ワルマンたちに

    追い出されてしまったことを伝えて、

    人間のそばに戻して欲しいって頼んだんだ。

     

    そしたら神さまがね、こう言ったんだよ。

     

    「ウレテンシ、おまえたちの言い分は良く分かった。

     ただなぁ、おまえたちが人間のそばに戻るのは、

     ちょっと難しいかもしないな」

     

    人間のそばに帰れないと聞いて、ウレテンシたちはおどろいた。

    なかには泣き出すウレテンシもいたんだよ。

     

    たくさんのウレテンシが「なぜなのですか?」

    と神さまにたずねるとね、

     

    「人間たちの多くはな、ワルマンの好物の怒りとか

     僻みとか嫉妬とかが大好きなんじゃ」

     

    神さまの答えに、ウレテンシはまたビックリしたよ。

     

    だって人間たちは、ワルマンの好物が好きなんでしょ。

    それって、ワルマンたちの方が私たちより好きってことじゃない?

    信じられないよー、

    と、ウレテンシは困惑した表情で、頭を抱えちゃった。

     

    神さまは続けてこう言ったよ。

     

    「でもな、中には、おまえたちウレテンシの好物の

     愛情や優しさや笑顔が大好きなものもいる。

     うれしいことを授けるために、おまえたちが

     人間のそばに行くことは必要だ」

     

    ウレテンシたちは大きく頷きながら、

    神さまの話を聴いたよ。

     

    「だが、人間のそばにはワルマンが居座って、

     人間が発する怒りやら僻みやら嫉妬やらを吸収して、

     どんどん力を蓄えている。

     おまえたちが一緒にいても、すぐに虐められて、

     逃げるしかなくなるだろう」

     

    神さまの話を聴いていたウレテンシたちは、

    どんどん悲しい表情になっていったんだ。

     

    このまま、ワルマンに邪魔されて、

    私たちは人間にうれしいことを授けてあげられないの?

     

    そう考えたウレテンシを神さまは見捨てなかったよ。

     

    「そこでじゃ、これからはおまえたちは、ここに住むがよい」

     

    ウレテンシたちの表情が少し明るくなった。

     

    神さまは続けます。

     

    「ここから人間たちをながめて、愛情を持っている人間、

     優しさを持っている人間、笑顔を絶やさない人間を観察して、

     それらを持っている人間のところに、みんなで行って、

     うれしいことを授けて、ワルマンに見つかる前に、

     ここへ戻ってくるとよい」

     

    ウレテンシたちは大きく頷き喜んだ。

     

    拍手をするもの、両手を上げるもの、

    となりどうしだきあうもの

    その表情には満面の笑みが浮かんでいたよ。

     

    こうして、ウレテンシたちは、神さまがいる場所から、

    私たち人間を観察するようになったんだよ。

     

    人間のそばにはワルマンばかりがいるようになったから、

    イヤなことばかり起こるようになったの。

     

    でも、たまに、ウレテンシが遠くの空からやって来て、

    うれしいことを授けてくれるんだよ。

     

    うれしいことがたまにしかないのはそのためだよ。

     

    ウレテンシたちはたまにしか来れないからね、好物の

    愛情や優しさ、笑顔を持っている人のところへ集まっちゃうんだ。

     

    だから、ウレテンシが来るように、

    みんなも準備しておこうね。

     

     

    おしまい

     

     

    JUGEMテーマ:自己啓発・自分磨き・スピリチュアル

    〜この物語について〜

     

    この物語のもとの話はコチラ

    福娘童話集((うれしい事)と(嫌な事)たち)

    http://hukumusume.com/douwa/pc/aesop/03/02.htm

     

     

    世の中、辛いことが多いですよね。

     

    嬉しいことなんてそうは起こらない。

     

    今回のお話では、イソップ的に理由づけがなされていますが、

    実際はどうなんでしょう。

     

    上座仏教の長老アルボムッレ・スマナサーラさんは著書で、

     

    “生きることは苦である”

     

    と言っています。

     

    上座仏教の世界では、人生は苦の連続だから、

    「人生は楽しい!」というのは妄想だと言います。

     

    苦を取り除こうとしても別の苦がやってくる。

     

    例えば、遠くまで行くのに、何日もかけて歩くという苦を

    取り除こうと自動車を作ったのはいいけれど、今度は、

    排気ガスの問題やエネルギーの問題という苦がやってくる。

     

    子どもが欲しいのに出来ない、と苦がある夫婦に

    子どもが生まれると、今度は子どもの心配をしたり、

    自分の自由が奪われるといった苦がやってくる。

     

    こんな感じです。

     

    上座仏教は、結構、ズバズバ言ってくるので、

    耳に痛いこともありますが真理をついているように思えます。

     

    お釈迦さまやイソップが言うように、人間の周りには、

    悪いことや苦がたくさん待ちかまえているようです。

     

    それだけに、

     

    ちょっとした

     

    ”イイこと”

    ”嬉しいこと”

    ”楽しいこと”

    ”幸せなこと”

     

    があったら、大切に大切に、しみじみと、

    たーんと! 味わっちゃいましょう。

     

    車で快適のドライブ、あー気持ちイイ!!

    子どもと遊んで、笑顔が見れて、幸せ!!

     

     

    今日のHappyポイント♪

    『 少ない喜びを、大げさに味わっちゃおう!! 』

     

    | 辛いことがあってもHappy♪ | comments(0) | - |









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